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1 2021-09-12

1.1 00:00

僕は舌が古く、味覚の可動域もあまり広がらなかったから、低アミロースもアミロペクチンもずっと苦手で、ここ30年くらいの国内ブームには、一ミリもついていけなかったんだけど、全く同じことを言っているお米屋さんがあるらしく(ネットには書けないほど、僕が普段言う罵詈雑言を更に一層強めた感じで、近年の品評会でも低アミロース米ばかりだと、仕事なのにブーたれて帰っちゃうらしく)、コロナ禍だけど帰りがけに、買ってきてもらった。

前回はササニシキを買ってすごい喜ばれたらしく、その時、知ってる?って聞かれたらしいコチラ。僕は知識としては知っていたけど、世の中でまだ作っているとは思いもよらなかったし、少量とはいえ結構普通に流通していて(ネットとかでも全然買えるみたい)、お店とかでもレギュラーで使ってるとこもあるっぽい。びっくり。この品種は、そのお米屋さんの先代が亡くなられるとき、「最期にもう一度あの優しいお米が食べたいなぁ」と言っていたらしい。

そういえば、僕は自分の好みを「濃くて強い味」だと思ってた(周りの数人もそう言ってくることがあった)んだけど、僕の好みのレストランや食材やワインやウイスキーを伝え、実際に同じものを飲み食いしてくれた人の感想だと「やさしい味が好きなんですね」って言う人も結構いる。このお米屋さんで4人目ぐらいかしら。「やさしい味」という謎語は、テレビに出てるどっかのグルメリポーターが薄味に対してコメントするために創り出した造語らしいけど、評価というのは字面どおり常に不明だものだなぁ。

Author: clothoid

Created: 2021-10-09 Sat 11:11

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